北星余市で見つけた、挑戦という宝物
2007年卒/折れない心
尾崎ひかる
おざき ひかる
1988年10月生まれ 千葉県出身
地元の中学校で不登校を経験
2004年北星余市高校に40期生として入学
2007年 卒業
いくつかの職業を転々とした後、トラック運転手に
2015年5月 仕事中の事故により脊髄を損傷
現在、車椅子生活を送りながら、社会人として前向きに活動している
★卒業生キラ星インタビュー★
(聞き手:PTA林田真理子)
諦めるっていう事はしたくなかった
インタビューから約1年半が経過した2017年8月、毎日新聞にそんな記事が載っているのを偶然目にしました。脳性まひの後遺症で自身も車椅子を使う大学生の藤田さんらのグループが、市に寄贈した米国製の砂浜用車椅子。その感触を楽しむひかるちゃんの写真が紙面を飾っていたのです。とても楽しそうなその笑顔を見ながら、なんだか嬉しい気持ちになって連絡をとってみました。
「あれは、たまたま友だちと鴨川に遊びに行ったら取材されちゃったんですよ(笑)。波打ち際まで行けると思わなかったから嬉しかったですね。そうそう、北星の3年先輩でダイビングのインストラクターをされている鈴木雅子(みやこ)さんに、今度特訓してもらう約束をしてるんです。妹の鈴木智子ちゃんが私と同期なんですけど、パラオでばったり会って、それがきっかけで知り合いになれた。すごい奇跡的な巡り合わせですよね。仕事の方は、元々所属していた運送会社で事務をやっています。車椅子で働けるように職場を改装してもらったので、本当に感謝しています。こういう身体になったからこそ出来ることが、もっとあるのかもしれないけど、あまり背伸びをせず身の丈に合った目標をたてていければいいですね。」
気負うことなく、自分のペースで前向きに生きるひかるちゃん。全国脊髄損傷者連合会の役員にもなり、現在入院している人たちに助言や情報提供などをするピアサポート活動にも取り組んいるのだそうです。
「少しずつだけど、同じ立場の先輩として役に立てたらなと思ってます。」
北星余市で見つけた、挑戦という宝物。その輝きが今も、彼女の背中をそっと押してくれているようです。
卒業生や在校生らのインタビューは、北星余市高校HPでも多数ご覧いただけます。